志望動機に意外性は必要か

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志望動機に意外性は必要か

書類選考の時点でかなり倍率が高い企業への就職を狙う場合、どうしても自分の履歴書や志望動機が他のライバルたちの中で埋没してしまわないか不安になってしまうところです。どうすれば採用担当者の印象に残るのか、書類専攻をパスし面接試験にコマを進められるのか多くの受験者達が頭を悩ませている事だと思います。

印象的な履歴書を作成しようとすると、どうしてもインパクトを演出するために意外性を狙った志望動機を書いてしまいがちです。確かに平凡でありふれた志望動機では書類選考をパスすることは難しいのですが、意外性の強すぎる志望動機も企業によっては敬遠される傾向があります。


そもそも意外性のある志望動機とは、明るく前向きな物であることが大前提になります。私の知るケースとしては葬儀社の採用試験に対する志望動機で「ご遺体を扱うことに対してなんの躊躇もありません。むしろ遺体と常に触れ合っていたいくらいです。」と書いてあっさり弾かれたケースや、製薬会社の営業職の募集案件に対して「新薬の研究・開発に私の体を使って頂いても構いません。人体実験どんと来いです。」と書いて人事担当者の笑いを誘うだけに終わった受験者などがいます。いずれもユニークな志望動機で意外性を狙ったものですが、あまりブラックな内容にしてしまうと人格を疑われかねませんね。

志望動機における意外性とは「企業の業務内容や社風に対する意外性」と「受験者本人とのギャップによる意外性」の二つのパターン、あるいはその両方が入り混じった物となります。

例えば葬儀社の採用試験に対する志望動機として「私の趣味はフルマラソンやトライアスロン等に出場することで、肉体的にも精神的にも常に前向きであることが自慢です。」とすれば一般的な人が持つ葬儀社のイメージとは真逆の人材であることをアピールできます。実際に葬儀社で働いている人にとっては、暗く陰気な職場である方が良いわけはありませんし、明るさや健康であることをアピールポイントとして入社試験に臨む応募者は少ないため良い意味での意外性となるわけです。

このように意外性を狙う場合は、その方向が必ず前向きなものになるように注意しましょう。受験する業種のネガティブなポイントに敢えてフォーカスする作戦は確かに有効なのですがハズした際のダメージも大きくなるのです。

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